平成25年度 2013年ISOE国際ALARAシンポジウム 2013年8月(東京 日本)
アジア技術センター主催の2013年ISOE国際ALARAシンポジウムが、2013年8月27、28日に東京で開催され、OECD/NEA、IAEA及びブラジル、中国、フランス、ドイツ、韓国、パキスタン、ロシア、スペイン、スウェーデン、米国、日本から約50名が参加した。
日本及び米国は各々、福島事故及びTMIから学んだ教訓を提供した。東京電力は、福島第一原子力発電所の現状、現在の除染活動及び除染の中・長期計画を紹介した。また、米国キャンベラ社は、福島事故直後からの対応経験を紹介した。
これらの発表の中から、R. Hite氏(Cook発電所)による「クック原子力発電所のクリティカルRPサーベイプログラム」が最優秀論文(ISOE賞)として認められた。彼は、放射線防護プログラム情報の取得についての体系的なアプローチの重要性を述べた。ISOE賞受賞者は、ブラジルで開催される2015年ISOE国際ALARAシンポジウムに招待される。
シンポジウムに引き続き、2013年8月29日に福島第一原子力発電所の視察が行われた。参加者は防護服とハーフマスクを着用し、東電の構内用バスから復旧中のサイト内を観察した。破損したトラック、傾いた大型貯蔵タンク、崩壊した送電鉄塔等は依然として残っていた。
視察ルートは以下である。
・原子炉注水ポンプ、処理水貯蔵タンク
・多核種除去装置(ALPS)現場
・汚染水処理設備制御室
・1~4 号機外観
・4号機原子炉建屋
・1~4、5、6号機海側設備
・5、6号機緊急医療室
・非常用ディーゼル発電機6B
・夜ノ森線鉄塔倒壊現場
発表内容
基調講演
タイトル | 発表者 | 発表内容 | |
福島対策とベンチマーク視察 | JNES, 日本 水町 渉氏 (第7代ISOE議長) |
概要 | パワーポイント |
TMI-2事故/回復段階における 従事者線量管理に関する教訓 |
ISOE北米技術センター/ Cook 発電所, 米国 David W. MILLER氏 |
概要 | パワーポイント |
福島原子力発電所事故対応における放射線測定経験および教訓 | CHP,Canberra Industries, 米国 Frazier BRONSON氏 |
概要 | パワーポイント |
敷地内除染の中長期実施方針及び除染実績の報告について | 東京電力株式会社, 日本 古川 徹氏 |
概要 | パワーポイント |
セッション2
タイトル | 発表者 | 発表内容 | |
ISOEプログラム-最近の活動- | OECD/NEA Halil Burcin OKYAR氏 |
概要 | パワーポイント |
ISOEデータベースを用いた 集団線量傾向分析 |
CEPN/ISOE 欧州技術センター, フランス Lucie D’ASCENZO氏 |
概要 | パワーポイント |
KISOEによる韓国の放射線作業者 職業被ばくの分析 |
KINS,韓国 Byeong-Soo KIM氏 |
概要 | パワーポイント |
中国の原子力発電所における 職業放射線防護の最適化の紹介 |
NSC, MEP/NNSA, 中国 Xiong XIAOWEI氏 |
概要 | パワーポイント |
セッション3
タイトル | 発表者 | 発表内容 | |
クック原子力発電所のクリティカルRPサーベイプログラム | Cook原子力発電所, 米国 Robert HITE氏 |
概要 | |
米国のPWR及びBWRにおける放射線ソースターム低減によるクリティカルパス減少の経験 | NP Energy, 米国 Patricia ROBINSON氏 |
概要 | パワーポイント |
2012年フォートローダーデールの表彰発表
(アングラ1,2号機-ALARAプログラムの成功と将来の取組み) |
Eletrobras Eletronuclear, ブラジル Marcos Antonio Do Amaral氏 |
概要 | |
ハヌル原子力発電所4号機蒸気発生器取替のための放射線安全管理 | KHNP, 韓国 Lee Eung-Il氏 |
概要 | パワーポイント |
チャシュマ原子力発電所1号機の原子炉冷却材ポンプ分解点検における線量低減と管理 | Manager Health Physics Division, C-1 Makshoof Ahmed MUBBASHER氏 |
概要 | パワーポイント |
セッション4
タイトル | 発表者 | 発表内容 | |
APR-1400の統合IT放射線管理システム | KHNP, 韓国 Jeong-Keun KIM氏 |
概要 | パワーポイント |
KRMSの開発とパイロットプロジェクトの適用 | KHNP Central Research Institute, 韓国 Min Chul KIM氏 |
概要 | パワーポイント |
ポラリスCdZnTe ガンマ線イメージング・スペクトロメータ・システム | University of Michigan, 米国 Zhong HE氏 |
概要 | パワーポイント |
ISOCS(イン・サイチュー物品計測システム)を用いた発泡スチロールの自己処分 | KHNP, 韓国 Seul-ki KIM氏 |
概要 | パワーポイント |
耐腐食性の燃料被覆の開発 | University of Illinois at Urbana-Champaign, 米国 James STUBBINS氏 |
概要 |