平成27年度 2015年ISOEアジアALARAシンポジウム 2015年9月(東京 日本)



2015年ISOEアジアALARAシンポジウムが、2015年9月9~10日に東京で開催され、日本、韓国、フィンランド、スウェーデン、米国、IAEA、OECD/NEAから36名の参加があった。
特別講演として、ATCセンター長の手塚氏がATC活動の概要について紹介し、またOECD/NEAの下村氏が、原子力安全規制と原子力緊急事象に関するOECD/NEAの最近の活動について紹介した。その後、18件の論文が紹介された。
それらの論文のうち、西田氏(東京電力)の「福島第一原子力発電所における労働環境の改善」と、Dong-un Kim氏の「放射線被ばくを低減させるためのIDIS(統合廃水情報システム)の開発」が最優秀論文として選ばれ、シンポジウムの最後に発表された。

2015年9月11日には、日本原燃へのテクニカルツアーが行われた。参加者はPRセンターを訪問して、日本原燃の職員による被ばく防護活動に関する講義を聞いた後、施設の管理区域内に入り、中央制御室や使用済み燃料受入・貯蔵施設を見学した。

発表内容
特別講演

タイトル 発表者 発表内容
原子力安全規制と原子力緊急事象に関するOECD/NEAの最近の活動 OECD/NEA
下村 和生氏
      発表資料
ATC活動の概要 ATC, 日本
手塚 広子氏
       発表資料

セッション1「労働者の線量管理」

タイトル 発表者 発表内容
緊急作業者の放射線被ばくに関する規制の見直し 原子力規制庁, 日本
戸ヶ崎 康氏
概要 発表資料
将来の放射線緊急事態への準備 –東電福島第一原子力発電所事故から学んだ教訓に基づいて– 厚生労働省, 日本
安井 省侍郎氏
概要 発表資料
福島第一原子力発電所における労働環境の改善 東京電力, 日本
西田 康仁氏
概要 発表資料

セッション2「デコミッショニングと廃棄物」

タイトル 発表者 発表内容
IAEAプロジェクト:原子力施設のデコミッショニングにおける実際の職業放射線防護に関するガイダンス IAEA
Peter Hofvander氏
概要 発表資料
使用済み燃料プールに追加的に設置された稠密ラックの放射線遮蔽についての安全レビューに関する考察 KHNP-Hanbit, 韓国
Byeongsoo Kim氏
概要 発表資料

セッション3「韓国におけるALARA活動」

タイトル 発表者 発表内容
燃料建屋における蒸発によるトリチウムガス放出の分析 KHNP, 韓国
Minchul Kim氏
概要 発表資料
KHNPにおける放射線防護管理の状況とその展望 KHNP, 韓国
Kidoo Kang氏
概要 発表資料
放射線被ばくを低減させるためのIDIS(統合廃水情報システム)の開発 KHNP, 韓国
Dong-ug Kim氏
概要 発表資料

セッション4「北米技術センターにおけるALARA活動」

タイトル 発表者 発表内容
放射線リスクの管理 Arizona Public Service
Company, 米国
Martha Wagner氏
概要 発表資料
原子力発電産業界における位置検出型ガンマ線画像スペクトロメータに関するワーキンググループ NATC, 米国
Bennett Williams氏
概要 発表資料
より良い燃料交換停止のための米国の発電所におけるベンチマーキング NATC, 米国
Michael Oellig氏
概要 発表資料

セッション5「線量測定と評価」

タイトル 発表者 発表内容
クック原子力発電所に設置された新しいCTZ ALARAツール NATC, 米国
David W. Miller氏
概要 発表資料
発電所の線量評価過程とALARAの監督 Arizona Public Service
Company, 米国
Martha Wagner氏
概要 発表資料
ロビーサ原子力発電所における放射性粒子の粒度分布 Loviisa NPP, フィンランド
MiskaHirvela氏
概要 発表資料

セッション6「関連機器とその技術」

タイトル 発表者 発表内容
米国の原子力発電所における燃料交換停止と、乾式キャスクの遮蔽の改良 Eichrom Technologies, 米国
Jeffrey van de Linde氏
概要 発表資料
PWR一次冷却水への金属溶出低減に及ぼすAlloy690・SG管の表面処理の影響 新日鐵住金, 日本
日高 康善氏
概要 発表資料