平成24年度 2012年ISOEアジアALARAシンポジウム 2012年9月(東京 日本)
2012年ISOEアジアALARAシンポジウムが、2012年9月24~25日に東京で開催され、日本、韓国、米国、フランスから32名が参加した。
米国における放射線安全や安全文化へのアプローチ、韓国における被ばく低減活動等の紹介が行われ、ISOE事務局及びISOE欧州技術センター(ETC)からはISOEプログラムの紹介が行われた。また東京電力から、福島第一原子力発電所事故対応の緊急作業に従事した作業者の線量管理について報告があった。 これらの発表の中から、P. J. Robinson氏(LANL)とR. Hite氏(Cook発電所)による「Los Alamos National Laboratory Developed Technology Proven Effective for Reducing Plant Radiation Levels in Light and Heavy Water Reactors」が最優秀論文(ISOE賞)として認められた。また、激励の意味を込めて東京電力の住吉氏の「福島第一原子力発電所の事故に係る緊急作業に従事した作業者の個人線量管理状況」に特別賞が贈られた。ISOE賞受賞者は、日本で開催される2013年ISOE国際ALARAシンポジウムに招待される。 |
このシンポジウムに引き続いて、9月26日に、東日本大震災で被災した女川原子力発電所の視察が行われた。
基調講演
タイトル | 発表者 | 発表内容 | |
福島からの教訓 | JNES, 日本 水町 渉氏 (第7代ISOE議長) |
- | 英語 |
発表内容
セッション1
タイトル | 発表者 | 発表内容 | |
原子力発電所群の運転及び原子力/放射線安全において卓越性を達成するためのExelon社取締役会のガバナンスの取り組み | Exelon, 米国 John Palms氏 (取締役) |
日本語 | 英語 |
強固な原子力安全文化の発展 | Cook 発電所, 米国 Lawrence J. Weber氏 (上級副所長) |
日本語 | 英語 |
クック原子力発電所における最低PWR線量の達成 | Cook NPP, 米国 Robert Hite氏 |
日本語 | 英語 |
セッション2
タイトル | 発表者 | 発表内容 | |
20周年を迎えたISOEプログラム | ISOE事務局, OECD/NEA Halil Burcin Okyar氏 |
日本語 | 英語 |
ISOE ウェブサイトとデータベースの最新情報 | CEPN/ISOE-ETC, フランス Caroline Schieber氏 |
日本語 | 英語 |
サイバーALARAプログラムの開発 | KHNP, 韓国 Choi Hoon氏 |
日本語 | 英語 |
日本の原子力発電所の被ばく状況 | JNES, 日本 林田 芳久氏 |
- | 英語 |
セッション3
タイトル | 発表者 | 発表内容 | |
福島第一原子力発電所の事故に係る緊急作業に従事した作業者の個人線量管理状況 | 東京電力, 日本 住吉 康一氏 |
- | 英語 |
電気事業者によるモニタリング支援活動 | JNES, 日本 林田 芳久氏 |
日本語 | 英語 |
セッション4
タイトル | 発表者 | 発表内容 | |
IHA除染におけるRMS警報 | KHNP, 韓国 Jung Young-Chule氏 |
日本語 | 英語 |
放射線ソース・ターム評価用CZT検出器の実地応用 | Cook 発電所, 米国 David W. Miller氏 |
日本語 | 英語 |
ロスアラモス国立研究所が開発した技術は軽水炉及び重水炉における発電所からの放射線レベルの低減に有効であることが立証された | (n,p) Energy社, 米国 Patricia J. Robinson氏 / Cook NPP, 米国 Robert Hite氏 |
日本語 | 英語 |
論文 | |||
蔚珍ガラス固化施設の実用運転の経験 | KHNP, 韓国 Won-Gyo Jung氏 |
日本語 | 英語 |